松江哲明の某騒動と町山智浩
日常的にブログを書く習慣がある人のことを、私は心の底から尊敬している。
まず、「今日はこれについて書こう」というアイデアが毎日のように思いつくのがすごい。そして書き上げる。すごい。
松江哲明の「『童貞。をプロデュース』舞台挨拶中にフェラチオ強要され事件」についてエントリーを書いてから、何度も何度も下書きを書いては消した。今とても眠たくて気持ちがおかしなことになっているので、勢いで書いてしまいたいと思う。騒動と町山さんについて。
町山智浩は、松江哲明は友達だという理由でバッシングを避けた。ワインスタインの性犯罪に端を発した#me tooムーブメントには関心を示し、積極的にニュースをリツイートするにもかかわらず、日本で起きた事件には知らんぷりなのだ。彼は『キル・ビル』撮影中におけるユマ・サーマンに対するタランティーノのパワハラ疑惑について、こんなツイートをした。
自分の友人が世間から批判されている場合、「友人でも公に断罪すべきだ」と迫る世間におもねって一緒に石を投げるよりも、彼自身に対してちゃんと責任を取るよう叱咤し、それをさせるのが友人というものだと思います。https://t.co/TiuaaqLrJ5
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2018年2月8日
松江哲明は、騒動に関するひどい声明文を出した後、Twitter上で沈黙し、ほとぼりが冷めた頃に映画評を載せ始め、飯ツイート、飼い猫ツイートまで解禁した。シネマ・ロサでのあの出来事なんてまるでなかったかのようだ。
日本の映画界とメディアは、松江哲明の限りなく黒に近い疑惑に対して無視を決め込んだ。松江哲明の仕事は絶えなかった。騒動の後も試写会に呼ばれた。こんな業界に私は期待しない。もし被害者の加賀さんが女性だとしたら、こうはならなかっただろう。加賀さんは男性だから無視されたといっても過言ではないのだ。
町山さんは、松江哲明に対して、本当に「ちゃんと責任を取るよう叱咤し、それをさせ」ようとしたのか?だとしたら、現時点で反省の色を見せない松江哲明に対してどう思っているのか?後で作品にする?タランティーノは後悔の弁を述べていますよ。そうしないとキャリアが終わってしまうから。当たりまえのことですよね。
『童貞。をプロデュース』騒動後のツイート。
事実関係はいろいろ聞いているが、被害者とされている人物の主張はかなり一方的なので事実関係を把握しようとしています。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2017年9月3日
あの後、自分の意見をまとめて、松江監督に伝えました。調べた結果、これは監督と抗議者の間の問題だと確信したので、僕の意見の内容については公表すべきではないと考えます。すみません。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2017年9月4日
ひどいダブスタだ。正義感のもと、何でもかんでも首を突っ込んできたのが町山さんだったはずだ。
本人たちの問題だって?
「ワインスタインの件は業界全体を巻き込む大騒動だから拡散しまくります、でも松江哲明と加賀さん、タランティーノとユマ・サーマンの件は本人たちの問題だから!」
ひどい話だ!
※追記(2018/02/22 02:32)
ツイートを見逃していたので追加します。
ドキュメンタリー映画作家としてけじめをつける方法を既に彼には助言したが、その内容について自分が世間に言う必要はまるでない。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2018年2月8日
そんな態度で誰が納得するんですか?