フリッツ・ラング『M』の音の効果

ドイツ映画の巨匠フリッツ・ラングの代表作の一つである彼の初のトーキー作品『M』(1931)は今見てもとてもおもしろい。 トーキー初期の映画には伴奏がないため、映画作家たちは音の効果に工夫をこらしていた。冒頭のシーンが特に印象に残る。ピーター・ローレ演じるベッカート(M)に殺された娘エルジーがなかなか帰ってこ…